美容室・サロンのホームページは大丈夫?不正アクセスから店舗を守るセキュリティ対策

2026.10.22
こんにちは、静岡・浜松・沼津のホームページ制作会社N-DESIGNです。
近年、企業や店舗を狙ったサイバー攻撃、不正アクセスが問題となっています。「サイバー攻撃」と聞くと、大企業や金融機関などが狙われるイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、美容室やネイルサロン、エステサロンなどの美容業界にとっても、決して無関係な問題ではありません。
現在、多くの美容室・サロンがホームページやWEB予約システム、SNSなどを活用して集客を行っています。特にホームページは、メニューや料金、スタッフ紹介、店舗へのアクセス、WEB予約など、お客様が来店を検討する際に利用する重要な情報源です。
もし、そのホームページが不正アクセスによって改ざんされたり、表示できなくなったりしたらどうなるでしょうか。予約や問い合わせができなくなるだけでなく、店舗への信頼やブランドイメージにも影響する可能性があります。今回は、美容室・サロンのホームページに潜むセキュリティリスクや、ホームページ制作で広く利用されている「WordPress(ワードプレス)」について解説します。
最後に、現在ホームページを管理している制作会社へ確認していただきたいポイントも紹介します。
美容業界でもサイバー攻撃や不正アクセスが発生しています
美容業界でも、実際に不正アクセスによる被害が報告されています。
2026年3月、美容室・理容室向けのクラウド型予約管理システムに対する不正アクセスが発生しました。運営会社による公表では、第三者がシステム内の個人情報を閲覧できた可能性があり、利用者への案内などの対応が行われました。外部への個人情報の持ち出しを示す痕跡や、二次被害は確認されていないものの、情報漏えいの可能性を完全には否定できないとされています。
また、同システムを利用していた他の企業も、2026年5月にお客様の氏名や電話番号、メールアドレスなどが閲覧された可能性について公表しています。この事例は、ホームページそのものへの攻撃ではなく、外部の予約管理システムに対する不正アクセスです。しかし、美容室・サロンの運営において、ホームページや予約システムなどのデジタルサービスの安全性が重要であることを示しています。お客様の情報を扱うシステムはもちろん、集客の入口となるホームページについても、適切な管理が必要です。
ホームページへの不正アクセスは、集客にも影響します
美容室・サロンのホームページは、単なる店舗紹介ではありません。ヘアスタイルや施術事例、料金、スタッフ情報、キャンペーン、アクセス方法など、お客様が来店を判断するための情報が掲載されています。また、ホームページからWEB予約サイトへ誘導している店舗も多いのではないでしょうか。
こうしたホームページが不正アクセスを受けると、さまざまな問題が発生する可能性があります。例えば、ホームページの内容が勝手に書き換えられたり、アクセスしたお客様が不審なサイトへ転送されたりするケースです。攻撃への対応によってホームページが一時的に利用できなくなる場合もあります。ホームページから予約ページへ移動できなければ、来店を検討していたお客様が予約を諦めてしまうかもしれません。美容業界では、ホームページの写真やデザイン、掲載情報が店舗のイメージに直結します。そのため、セキュリティ上の問題は、単なるシステムトラブルではなく、集客や店舗の信頼に関わる問題でもあるのです。
自店のホームページが何で作られているかご存じですか?
ここで、美容室・サロンのオーナー様に確認していただきたいことがあります。
現在のホームページは、どのような仕組みで作られているでしょうか。
「ホームページのことは制作会社に任せているので分からない」
という方も多いと思います。
ホームページ制作で広く利用されている仕組みの一つに、「WordPress(ワードプレス)」があります。WordPressとは、専門的なプログラミングの知識がなくても、お知らせやブログ、施術事例などを更新しやすくするためのCMS(コンテンツ管理システム)です。美容室・サロンでは、ヘアスタイルの紹介、スタッフブログ、キャンペーン情報などを掲載するためにWordPressが利用されることがあります。
便利なシステムですが、利用するうえでは継続的な管理が必要になります。
まずは、現在ホームページを管理している制作会社へ、
「うちのホームページはWordPressで作られていますか?」
と確認してみてください。
WordPressを使っていること自体が危険なのではありません
ここは誤解していただきたくない重要なポイントです。
WordPressを使っているからといって、そのホームページが危険ということではありません。WordPressは世界中で広く利用されているCMSであり、適切に管理することで便利に活用できるシステムです。問題となるのは、WordPress本体や、追加機能である「プラグイン」、デザインや表示を構成する「テーマ」などが更新されず、脆弱性が残った状態で運用されることです。
例えば、ホームページに予約機能や問い合わせフォーム、画像表示などの機能を追加するため、さまざまなプラグインが使用されることがあります。これらのプラグインに脆弱性が発見されても、適切な更新が行われていなければ、不正アクセスにつながる可能性があります。WordPress公式も、WordPress本体だけでなく、プラグインやテーマを最新の状態に保つことを重要なセキュリティ対策として案内しています。つまり、WordPressを使用しているかどうか以上に、現在どのような状態で管理されているかが重要なのです。
2026年にはWordPress本体にも重大な脆弱性が確認されています
2026年7月、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、WordPressの脆弱性について注意喚起を行いました。
「wp2shell」と呼ばれる問題では、影響を受けるWordPressのバージョンにおいて、複数の脆弱性を組み合わせることで、管理者権限を持たない攻撃者が遠隔から不正なコードを実行できる可能性が指摘されています。IPAは、影響を受けるホームページについて直ちに更新することを推奨しました。もちろん、すべてのWordPressサイトがこの脆弱性の影響を受けるわけではありません。しかし、ホームページを制作した当時は安全だったとしても、その後に新たな脆弱性が発見される可能性があります。そのため、ホームページは公開して終わりではなく、継続的に管理していくことが重要です。
セキュリティ対策をしないと、どのような問題が起こる?
美容室・サロンのホームページでセキュリティ対策が不十分な場合、次のような問題が発生する可能性があります。
ホームページが改ざんされる
店舗とは関係のない文章や画像が掲載されたり、メニューや料金などの情報が書き換えられたりする可能性があります。美容室・サロンでは、ホームページのデザインや写真が店舗のブランドイメージを伝える重要な役割を担っています。そのため、不正な情報が掲載されることは、店舗への信頼にも影響します。
不審なサイトへ転送される
お客様が店舗のホームページへアクセスした際に、無関係なサイトへ勝手に転送されるケースもあります。お客様が不審なサイトへ誘導されれば、店舗への不信感につながる可能性があります。
WEB予約への導線が使えなくなる
ホームページが表示できなくなったり、予約ページへのリンクが改ざんされたりすると、お客様がWEB予約へ進めなくなる可能性があります。特に新規のお客様は、ホームページでメニューや料金を確認してから予約することもあるため、予約までの導線が使えなくなることは集客機会の損失につながります。
なお、外部の予約サービス自体が停止する場合は、ホームページとは別に、そのサービスの運営会社による対応が必要になります。
お客様の情報に影響する可能性がある
ホームページ内で問い合わせ情報や予約情報などを保存している場合、システムの構成や攻撃内容によっては、それらの情報が不正に閲覧される可能性があります。ただし、ホームページが改ざんされたからといって、必ず顧客情報が漏えいするわけではありません。どのような情報を、どのシステムで管理しているかによってリスクは異なります。
復旧に時間と費用がかかる
不正アクセスが発生した場合、ホームページを元に戻すだけでは十分とは限りません。
原因の調査、不正なファイルの削除、ソフトウェアの更新、パスワードの変更、バックアップからの復旧などが必要になることがあります。被害を受けてから対応するよりも、日頃から適切な管理を行っておくことが大切です。
まずはホームページ制作会社に確認してください
ここまで読んで、
「WordPressのことはよく分からない」
「プラグインと言われても分からない」
「自分でホームページを管理するのは難しい」
と感じたオーナー様もいるかもしれません。
しかし、オーナー様自身がWordPressの専門知識を身につけたり、管理画面を操作したりする必要はありません。まずは、現在ホームページを制作・管理している会社へ確認してみてください。
制作会社に確認したい7つの質問
1.当店のホームページはWordPressで作られていますか?
2.WordPress本体は現在、安全なバージョンに更新されていますか?
3.プラグインやテーマは定期的に更新されていますか?
4.使用していないプラグインやテーマは残っていませんか?
5.ホームページは定期的にバックアップされていますか?
6.WAF(Web Application Firewall)など、不正アクセスへの対策は行われていますか?
7.万が一、不正アクセスや改ざんが発生した場合、調査・復旧できる体制になっていますか?
これらの質問について、オーナー様が技術的な内容をすべて理解する必要はありません。重要なのは、ホームページが現在も適切に管理されているかを確認することです。また、ホームページの保守契約をしている場合でも、その内容は制作会社によって異なります。サーバー管理だけなのか、WordPressの更新まで含まれているのか、バックアップやセキュリティ対策まで対応しているのか。この機会に、現在の保守・管理内容を確認してみることをおすすめします。
何年もホームページをそのままにしている店舗は、一度確認を
美容室・サロンのホームページでは、開業時やリニューアル時に制作したまま、何年も大きな変更をしていないケースがあります。SNSや予約サイトを中心に運用しているため、ホームページの更新頻度が少ないという店舗もあるでしょう。しかし、ホームページの見た目に問題がなく、正常に表示されているからといって、内部のシステムまで安全とは限りません。
特に、次のような店舗は一度確認してみてください。
・ホームページを制作してから何年も経過している
・現在のホームページがWordPressなのか分からない
・制作会社と長期間連絡を取っていない
・WordPressやプラグインの更新状況を知らない
・保守契約の内容が分からない
・バックアップが取られているか分からない
・ホームページと予約システムの管理会社が異なる
ホームページを制作した当時は問題がなかったとしても、現在も適切に管理されているかどうかは別の問題です。また、予約システムを外部サービスに任せている場合は、ホームページとは別に、予約サービスのセキュリティ対策や障害時の連絡方法についても確認しておくと安心です。
まとめ|ホームページは美容室・サロンの大切な集客資産です
美容室・サロンにとって、ホームページは店舗の魅力を伝えるだけでなく、新規のお客様との接点を生み出す大切な集客資産です。メニューや料金、施術事例、スタッフ紹介、WEB予約など、お客様が来店を検討するための重要な情報が掲載されています。だからこそ、デザインや掲載内容だけでなく、セキュリティ対策にも目を向けることが大切です。
WordPressを使用していること自体が問題なのではありません。重要なのは、WordPress本体やプラグイン、テーマなどが適切に更新され、継続的に管理されているかどうかです。
まずは、
「当店のホームページはWordPressですか?」
「現在もセキュリティ対策は行われていますか?」
と、制作会社に確認することから始めてみてください。
ホームページのセキュリティ対策は、お客様の安心を守るとともに、店舗の信頼や集客を守ることにもつながります。
N-DESIGNでは、美容室・ネイルサロン・エステサロンなどのホームページについても、ご相談を承っています。
「現在のホームページがどのような仕組みで作られているか分からない」
「制作会社と連絡が取れない」
「長期間、ホームページの管理状況を確認していない」
「セキュリティ対策について相談したい」
という店舗オーナー様は、お気軽にお問い合わせください。
現在のホームページの状況を確認し、必要な対策について分かりやすくご案内いたします。