2025.10.23

こんにちは、静岡・浜松・沼津のホームページ制作会社N-DESIGNです。
今回から5回の連載で「生成AI時代のWeb戦略」についてお伝えします。第1回目は「検索が“質問”に変わった。ChatGPT・Geminiが変える顧客の情報行動」です。

これまで、顧客が情報を探すときの主な入口はGoogle検索でした。ユーザーはキーワードを入力し、検索結果の中から自分に合いそうなサイトを選んで情報を得る、いわば「自分で探す」スタイルが長年続いてきました。

しかし今、その前提が大きく揺らいでいます。
ChatGPTやGeminiなどの生成AIは、ユーザーの「質問」に対して、複数の情報を統合し、最も自然で分かりやすい形で答えを返すようになりました。検索というより、“会話”を通して必要な情報を得る行為に変わってきているのです。

たとえば「静岡で評判の良い整形外科を教えて」と質問すると、AIは複数の口コミや公式情報を整理して「候補」を提示します。ユーザーはもはや個々のサイトを比較して回る必要がありません。AIが最初の判断を代行するようになっているのです。

この変化は、経営にとって無視できません。
従来のSEO（検索エンジン最適化）は、Google上位を目指すことでアクセスを獲得できました。しかしAI検索の世界では「どの企業がAIの回答の中で紹介されるか」が新たな勝負になります。つまり、AIに選ばれる企業と、選ばれない企業に二極化していくのです。

では、どうすれば選ばれる側に回れるのか。
その鍵は「信頼性」と「独自性」です。

AIは信頼できる情報源（公式サイト、公的データ、専門性の高いコンテンツ）を優先的に参照します。また、他社と似たような一般論ではなく、自社ならではの実績や考え方、顧客事例など、具体的で一次的な情報を持つ企業が強くなります。つまり、これからのweb戦略は「AIに評価される情報発信」にシフトしていく必要があります。単なるキーワード対策ではなく、AIが“引用したくなる”信頼性をどう作るか。それが、これからの企業の競争力を左右する時代に入ってきたのです。

経営者として重要なのは、この変化を単なる技術トレンドと捉えないことです。生成AIの普及は、顧客の情報収集プロセスそのものを変えています。webサイトは「見つけてもらう場」から「信頼を蓄積し、AIに引用される場」へと進化しなければなりません。

次回は、AIが答えを生成する時代に「webサイトに訪問しない顧客」が増える背景を掘り下げます。これまでの集客モデルがどのように変化するのかを、データと実例をもとに考えていきましょう。

「自分の会社のwebサイトはどうなの？大丈夫なの？」という方、まずは弊社に気軽に相談してみることから始めてみてください。AIへの対応はこれから先、必須の対応になりますよ。