2025.06.13
こんにちは、静岡・浜松・沼津のホームページ制作会社N-DESIGNです。
今回のテーマは医療業界向けAEO（アンサー・エンジン最適化）です。検索の形が変わりつつある今、これまでの検索対策ではwebサイトを見つけてもらえなくなる可能性があります。AEO（アンサー・エンジン最適化）とは？なぜ必要なのか？クリニックのWebサイトにどう対策すればよいのか？AEO（アンサー・エンジン最適化）について解説します。

◇AEOとは何か？
AEO（Answer Engine Optimization／アンサー・エンジン最適化）とは、ユーザーが検索エンジンやAIに投げかけた質問に対して、「もっとも適切な答え」を提供するようWebサイトを最適化する手法です。従来のSEO（検索エンジン最適化）が“検索順位を上げる”ことを目的としていたのに対し、AEOは“質問に的確に答える”ことを重視します。近年、GoogleやChatGPTなどのAI型検索体験が普及する中、医療業界でもこの対応が急務になっています。

◇なぜAEOが医療サイトに必要なのか？
1. 患者は「症状」を“質問形式”で検索するようになっている
例えば「胃痛 原因」ではなく、「みぞおちの痛みが続くのは病気ですか？」のように、具体的で自然な質問が増えています。患者は信頼できる答えを求めているため、「答えられるサイト」が選ばれやすくなっています。
2. 信頼性のある医療情報が求められている
Googleは医療・健康ジャンルにおいて、「専門性・権威性・信頼性」を重要視しています。AEOはその流れと非常に相性がよく、医師監修の明確な情報提供は評価されやすくなります。
3. 検索より“回答”を得たい時代へ
患者は「検索結果を読む」のではなく、「自分の質問にズバリ答えてくれるページ」を求めています。特に音声検索やスマートフォンでの閲覧時には、簡潔でわかりやすい答えがあるサイトが好まれます。

◇医療機関のWebサイトでできるAEO対策とは？
1. よくある質問（FAQ）の充実
「初診に必要なものは？」「土曜も診療してますか？」「どんな症状のときに受診すべきか？」など、実際の患者さんの疑問をFAQとしてページにまとめましょう。
2. 症状別ページを“質問→答え”形式で構成する
たとえば「耳が痛いのは中耳炎ですか？」という問いに対し、「はい、耳の痛みは中耳炎の可能性があります。以下のような症状が出ている場合は…」といった具合に、質問に明確に答える構成が効果的です。
3. 構造化データ（Schema.org）を使用する
Googleがページ内容を理解しやすくなるよう、「FAQPage」などの構造化マークアップを実装すると、検索結果での表示（リッチリザルト）に有利になります。
4. 医師の専門性と実績を明記する
AEOに限らず、Googleは「誰がその情報を発信しているか」を重視します。プロフィールや専門資格、所属学会などを記載することで、情報の信頼性が向上します。

◇まとめ：医療の信頼を、検索の答えとして届ける時代へ
AEOは単なる技術的施策ではなく、「患者が知りたいことに、正確かつ優しく答える」ための考え方です。
医療機関にとってのAEOとは、“Web上での信頼ある医療相談の窓口”を作ることにほかなりません。
検索が“答えを求める行為”に変わった今、貴院のWebサイトも「的確な答え」を届ける存在へと進化させていきましょう。